我が家の珍獣ペット「チンチラ」をご紹介します。

チンチラ(Chinchilla)は猫ではありません。齧歯目の小動物でアンデス山脈が彼らのふるさとです。その毛並みはビロードのように美しく手触りがなめらかで、毛皮として大変重宝がられました。そのため乱獲が進み、今では野生のチンチラは絶滅寸前となっています。野生のチンチラに限ってはワシントン条約によって商取引が禁止されています。野生の場合は繁殖証明書が必要ですが、我が家のチンチラは野生ではありません。

ザック(Zack)はとても珍しい毛色=バイオレットです。シェラと同じく生後6ヶ月くらいで我が家にやってきました。もちろんシェラ(Shella)のお婿さんとしてです。この子の場合、考えて購入したと言うよりは殆ど衝動買いでした。たまたまバイオレットの雄が売っていた=今買わないともう手に入らない・・・? という図式がコンマ3秒くらいで頭に描かれ、気がついたら店員に内金を払っていたのです。(ザックの昔の写真1ザックの昔の写真2
シェラとは対照的にとても人なつっこい性格なのですが、言いようによってはちょっと足りない(汗)性格です。顔立ちもおでこが広くて鼻が低くて、どちらかというとハンサムではないです。でもそれだけに愛着のある顔をしています。


いたずらの頻度はシェラを上回る小悪魔的な存在。被害は数知れません。。(詳しくは「
チンチラ被害状況報告書」をご覧下さい)
ところでお婿としてやってきたザックですが、案の定というか予想していたとおりシェラに嫌われました。(涙) シェラは人間で言うとお嬢様タイプなので、ちょっと頼りなさそうなザックがお気に召さなかったようです。それでも2匹を徐々に慣れさせ、なんとか同じケージの中で同居させることに成功しました。その後は・・・(あぁ、書きたくないのですが・・・(汗))エロチンチラとなってしまったのです(爆)。
普通雄チンチラの発情周期は個体にもよりますが、1週間前後と認識しています。ところがザックの場合は殆ど毎日なんです(汗)。

雌の発情周期が30日〜50日間隔なので、シェラにとっては迷惑極まりない存在となってしまいました。
シェラの敵対行為(仁王立ちしてオシッコを引っかけたりします(爆))にも屈することなく、ザックは求愛行動をとり続けました。2匹を一緒にして数ヶ月後、めでたくシェラは妊娠しました。ただ私は全くそれが解らず、子供が産まれて初めて認識したのです。生まれた子供は2匹で、毛色はノーマルグレーでした。
チンチラの交尾は雌の発情期の中でわずか3日間だけと言われています。それだけに相性の問題を含めて繁殖は難しく、2匹の間に子供が出来たのもザックのちょっとエッチな性格故かもしれませんね(笑)。

子供は頭数に関係なく、弱い個体は生き残れないそうです。シェラは飼い主の気持ちをよそにいつもと変わらない調子でしたが、一方の飼い主はひたすらオロオロ・・・。ちゃんとミルク飲ませているのだろうか・・・?と、心配の毎日でした。 そしてザックはここでお役ごめん。シェラと子供を1つのケージに、ザックは隔離して別のケージにと引っ越しさせました。そんな中、子供達はすくすく育っていきました。
3ヶ月後、子供達はネットで募集した里親さん達の元へ旅立っていきました。ちょっとシェラには可愛そうかな? と思ったのですが、当の本人はあっけらかんとしていました(笑)。

 

その後1年後に再びシェラは子供を産みました。私はバイオレットの子供を期待しましたが、生まれてきたのはノーマルグレーとブラックベルベットでした。それでも色に関係なく、可愛らしさには差などありません。そんな子供達もその後里親さんの元へ旅立っていきました。今でも時々子供達の様子がメールで届きます。シェラとザックの子供達はそれぞれ幸せなチン生を送っています。

そういえばザックは小動物雑誌「アニファ」に掲載されたのでした。写真はこちら

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